本日のお薦め:聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話外伝 第15巻
いつも楽しみにしている冥王神話外伝、前巻の第14巻で黄金聖闘士全員分の物語を終えてさすがにもう終わり……とか思ってたら、次は何と教皇セージとハクレイの若かりし頃の物語へと突入。
この双子の若かりし頃と言えば冥王神話からさらに二百数十年前、原作星矢からすると約500年も前の物語ということに。つまり西暦で言うと、大体1400年代……日本はちょうど室町時代辺り。すげぇ昔の物語になってきたな……
前聖戦の黄金聖闘士達の争い
今回は冥王神話よりさらに以前の聖戦の時代……というわけで、当然の如くその時代の黄金聖闘士達が登場。ここに来て更なる黄金聖闘士達の姿が見れるなんて、これだけで 黄金聖闘士好きにはもうたまらんですな!
ちなみに前々聖戦の黄金聖闘士だけではなく、冒頭ではシオンらの代の先代に当たる黄金聖闘士、すなわち魚座のルゴニスらの若かりし頃の姿も。
また初登場となる蠍座のザフィリに、水瓶座の聖衣を纏った姿では初となる最古の聖闘士クレストの姿も。冥王神話外伝も最終章となったここに来て新たな黄金聖闘士の姿がこんなにも拝めるとか……っ!
しかし今回は黄金聖衣は同じなれど、纏う聖闘士が異なれば感じられる雰囲気もまたかなり印象の違うものになるというのがよく分かる。
原作星矢、そしてその前聖戦を描く冥王神話の黄金聖闘士達はロングヘアー派が多いのに対し、この前々聖戦の黄金聖闘士達はやけにショートが目立つ。もうそれだけで全然印象が違うしwww
……で、この最終章第15巻の主題は何かというと、もう聖闘士星矢ではある意味お馴染みとなった聖闘士の内乱、それも今回は 黄金聖闘士同士のガチバトル という非常にアツい展開。いや、聖域としてはかなり致命的に終わってる状態なんだけどwww
洗脳された黄金聖闘士が中心となって起こった聖域の内乱。それらの手引きをしたのは、冥界の蝶・フェアリー。
そう、冥王神話本編ではついに登場しなかったものの、原作星矢では冥闘士でも実力者として三巨頭のラダマンティスからも信頼が厚く、牡羊座のムウと死闘を繰り広げたあのフェアリーが、今回黄金聖闘士を洗脳して聖域を崩壊に導いた敵として、満を持しての登場。
実は冥王神話本編でフェアリーが出てこなかったのは個人的に結構気になってたので、この展開はもうそれだけでテンション MAX モノ。
しかも黄金聖闘士の洗脳とかとんでもない真似を仕掛けてくるところ、その実力はこの時代においてもやはり冥闘士の中でもかなり高位なハズ。
今回の主人公は祭壇星座のハクレイと蟹座のセージなので、恐らくフェアリーと直接相対するとしたらふたりの内のどちらかだろうが、これはもう今から胸熱過ぎてたまらん……っ!
また、今回のキモとなるもうひとつの注目点は、牡羊座のゲートガードの存在。前巻14巻までで描かれたシオンへの牡羊座の黄金聖衣の継承で出てきた牡羊座の聖闘士アヴニールはこの時代の正規の牡羊座ではなく、冥王に滅ぼされた破滅の未来よりやってきた、異なる時代のイレギュラーとも言える存在の牡羊座の聖闘士。つまり今回登場したゲートガードこそが、この時代の正規の牡羊座の聖闘士。
だがシオンの黄金聖衣継承の物語では既に正規の牡羊座の黄金聖闘士は失われているという事実が確定しており、つまりゲートガードは恐らく今回の物語で消失することが確定している存在となる。
ならばその際謎として残るのが、牡羊座の聖衣。アヴニールが未来よりやって来た際に牡羊座の聖衣を纏っていたとするなら、この時代にはふたつの牡羊座の聖衣があることになってしまう。
もしそうならゲートガードの牡羊座の聖衣は一体どうなったのか、それともアヴニールは聖衣を持たずこの時代へとやって来て、ゲートガードの聖衣を纏っているのか。
もし後者ならシオンは牡羊座の聖衣継承の際に、アヴニールの凄絶な人生だけでなくゲートガードがやらかした数々の所業の記憶も叩き込まれるはずなので、そりゃあハクレイがシオンの聖衣継承を断固拒否のも分かる気がする(笑)
フェアリーの暗躍、洗脳された黄金聖闘士達の叛乱、そしてそれに挑む若きハクレイとセージ。冥王神話外伝最終章、その始まりとなる「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話外伝 第15巻」、お薦めです!
……しかし今回は冥王軍が原因とはいえ、聖域は毎度毎度聖戦ごとに内乱ばっかりやってんな(笑)
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