本日のお薦め:「激突のヘクセンナハト 第2巻」
川上稔先生による新シリーズ「OBSTACLE シリーズ」の最新巻「激突のヘクセンナハト」の第2巻、現在も継続中の「境界線上のホライゾン」に先駆けて発売されたので、川上ワールドのファンとしては当然漏らさずコミック版と共に即座に購入。
しかし川上小説の基本としては巻数を重ねる毎にページ数が天文学的に肥大化していく傾向にあるはずだけど、ヘクセンナハトは今のところ常識的な範疇で保たれててちょっとびっくり。
それでも設定集などを含めたら 400 ページはある計算なので、下手なラノベよりかはずっとページ数多いんだけどね……相変わらず凄いのひと言。
異世界からの「最初の」訪問者
それが実は誰だったのか、という事実。それを巡る各務・鏡との因縁こそが、今回の話の中核……だけど、鏡が実にアレでクソ真面目な展開のはずなのに、何故かところどころ発禁指定受けるハメに(笑)
鏡のこのノリというか感覚というか……あまり似てないはずなのに、何となく「終わりのクロニクル」の佐山御言がチラついたのは気のせいか……?多分喋り方が近いからかも。
ともあれ今回も全長 500m 超の魔法杖・マギノデバイス振り回しての魔女バトルは全力全開。新キャラのメアリー・スーの衣装もマギノデバイスのデザインも最高ですな。超好み。というかまた回りくどいというか使い勝手が独特すぎる術式使うの出してきたな……そこが川上ワールドの醍醐味でもあるけれど。
ヘクセンナハトシリーズは現在のところ、ひとつの物語が1冊で完結する非常に素直で読みやすい仕様になっているので、初めて川上ワールドに触れる人にも「激突のヘクセンナハト 第2巻」、お薦めです!
……現在展開中の境ホラの方は各巻のボリュームが殺人級なので、初心者にはなかなかお薦めしにくい(笑) いや、すっげー面白いんだけどね。
またヘクセンナハトシリーズは剣康之先生作画のコミック版も同時発刊されており、
こちらも結構お薦め。特に今回のメアリーが使う術式のようにすげぇ分かりにくい術式などは、図解で見なきゃ訳分からん(笑)
でもそこら辺理解しやすいのが漫画の強みだけど、逆に小説版では事細かに描かれていた状況などが漫画版では結構省略されてたりするので、小説版と漫画版、両方読み比べてみるのもいいんじゃないかと。
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