まずは体験版で慣れ親しんだ廃屋が最初の舞台

　では早速攻略開始。

　物語は失踪していた主人公・イーサンの妻のミアの消息が3年ぶりに判明し、イーサンがミアを救いに行くという場面から始まる。

　ちなみに今回のバイオの主人公はこれまでのシリーズの超人揃いの主人公勢とは異なり、何の戦闘経験も無ければ特殊な能力も無いただの一般人とのこと。
　つまり、グレネードぶち込んでも倒れないクリーチャーをワンパンで砕く準サイヤ人みたいな元特殊部隊所属野郎でも、「泣けるぜ」が口癖の高速で迫り来るレーザートラップを難なくアクロバティックに回避する金メダリスト涙目の超絶運動能力のエージェントでも、ましてや「兄が特殊部隊」というだけで自分もあらゆる重火器を使いこなせる普通の女子大生でもないわけである。

　つまり、これまであった「コイツなら何喰らっても死なねぇだろwww」という 精神的余裕が今回は皆無 ということである。もうこれだけで恐怖倍増絶望満載。
　しかも体験版で骨の髄までベイカー一家の「SAN値？元からねぇよwww」と言わんばかりの狂人具合を刷り込まれた身としては、

　辿り着いたベイカー邸前で 既にガクブル状態。でもこの屋敷は何か新しいな……しかも綺麗で、どうにも廃屋には見えない。ホントにここがあのベイカー邸か……？

　門扉は閉ざされていたので周囲を捜索していると、途中でボロい車を発見。

　三脚が立てかけてあったので何となく予想は付いたけど、これは体験版でえらい目に遭ってたあのスーワ・ゲーターズの愉快な面々の自動車っぽい。

　……と言うことは、もうここはベイカー邸で確定。まぁ今更違うと言われても困るんだけどwww

　何か歓迎されてるっぽいし……これ、スーワの連中が書いたとは思えないので、あのファミパンおじさんがここまで来てわざわざ書いて置いていったのか……？

　奥に進んでいくと途中でふと人影が横切り、さらに進むと何か 超前衛的なアート発見。魔除けどころか暗黒魔界から邪神でも召喚しそうな勢いだなコレ……

　道端には至る所にカラスの死骸。この先にはヤな予感しかしない……

　先に進んだところで火にくべられた、恐らくはミアの持ち物と思われるバッグと、その中に入っていた運転免許証を発見。そして奥には見慣れた建物が……そう、体験版で散々慣れ親しんだあの廃屋が目の前に！

　まだ空が明るいためか、何となく雰囲気が違って見える……

　入り口まで来ると、もう疑いようも無くあの廃屋だと確信できる。ついに死の気配が渦巻くというか死の気配しかしない絶望の廃屋へと潜入開始。

　正直ミアの件さえなければ、ガソリン撒いて火を付ける レベルで入りたくないけど……

廃屋内は構造自体は体験版とほぼ一緒。それゆえに心臓に悪い……

　入り口を通り、まずはキッチンへ。

　一見体験版と何も変わらない。キッチンに入る手前になるチェーンで閉ざされた棚もそのまま。

　だが人形の指が入っていた引き出しには何も入っていないなど、まぁ当然だがアイテム配置等は変わっている模様。

　2階は体験版にはあったこっち見る恐怖のマネキン軍団が消えていて、机の上にはキッチン前の棚に入っているはずの「廃屋取材」のビデオテープが。じゃああの棚の中には……？

　3階への階段を降ろすスイッチは案の定ヒューズ切れで作動しないため、1階から捜索することに。

　天井から7体の藁人形がぶら下がっていた小部屋には何も無し。この「何にも無い感」が逆に不気味だ……

　体験版「ミッドナイトバージョン」で解禁された地下へと続く通路への扉は閉ざされているので、残された選択肢は唯ひとつ、体験版の始まりとなった部屋へ……

　バイオ7体験版スタート位置となった部屋。後で手に入るマップでみると「リビング」になっている。

　基本的には体験版と変わらないが、何枚か新たに写真が落ちていたりする。

　やっぱりここのヒューズが抜けてる……

　ビデオは健在なので、ここで「廃屋取材」のビデオテープを再生。

　ビデオの内容は体験版と何も変わらない……と思いきや、手斧入手のために必須な「キーピック」が体験版にあった場所ではなく、別の位置に移動していた。

　キーピックは何とスタート地点に落ちていた。こんなん分かるかっ！

　どこ探しても見つからなかったので、もう一度ビデオ見直してしまったよ……

　マップで見るとキーピックの位置はここら辺。こんなのノーヒントじゃ分からんだろ普通……

　キーピックを使用すると現実世界でも同じ場所の棚が開くという超時空使仕様は体験版そのまま。ただ中身は変わっており、体験版では手斧だったが本編ではアンティークコインというアイテムが入っていた。

　ビデオを見終わったら部屋探索再開。暖炉の上にはベイカー一家の写真が。暖炉の仕掛けは体験版そのままなので、アンティークコインが不要ならビデオを見ずとも先には進める。
　ただアンティークコインは後々便利なアイテムと交換できるので、お薦めはキーピックで棚を開けるところまでビデオを見て、そこでビデオを停止する方法。これでも棚はしっかり開く。

　隠し通路に入り廃屋取材ビデオの衝撃のラストの場所となった地下へ降りると、途中で梯子が壊れて戻れなくなった。

　スーワ・ゲーターズのアンドレさん死亡現場。

　ベットリと血の付いた尖ったパイプ。どうやらアンドレさんはこれに刺さってお亡くなりになった模様……

　ここからが体験版ではなかった新ルート。ここからようやく本編という感じに。

　細い通路から水路に入り、先に進んでいくと明かりと扉が……

　油断してたらコレだよ。

　いや、油断してなくてもビビるけどwww こんなのと同じ水に浸かってて感染とか大丈夫ですかね一般人のイーサン。
　ここら辺クリスとかなら直接ウィルス身体にぶち込まれても全然平気な安心感があった。銃撃受けてもハーブ食べてれば直ったしwww

　扉を開けて先へ進むと、何やら牢っぽいのが……奥に誰か居る？

　あれ？ミア！？

　3年前に消息不明になったミアを探すため危険を顧みずにここまで来たイーサン。どんな大冒険の果てに感動の再会が待っているかと思えば 衝撃的なぐらいのスピード再会。

　コート：ベロニカだと行方不明になった妹のクレアを追ってクリスが孤島の収容施設に向かうが、最終的に再会を果たしたのはお互いに数々の死線をくぐり抜けた最終局面直前ぐらいだった。
　しかし本作だとヒロインを探しに来たらちょっと廃屋探してあっさり再会というのはある意味衝撃。だが途中で手に入れたメモを見ると……

　当然ながら、このまま終わるわけがないという予感。不吉な文字が並ぶ並ぶ……

　しかもメモにはピーター、アンドレ、クランシーという廃屋取材の面々の名前が……これを見るとどうやらクランシーだけが死を免れた模様。

　ただこの状況で死ねなかった方が どう考えても地獄 なのは間違いなさそう……

　廃屋を脱出するため、ミアに連れられ先へ進む。掴まったてた割には隠し通路っぽいとこまで良く熟知してますねミアさん……
　通路を抜けた先の部屋で「扉がない」と錯乱するミア。そして部屋の片隅には老婆の写真が1枚置かれていた。

　裏には「E-001」。どう考えても絶対に何かありそうな婆さんだコレwww

　途中でミアが何者かに連れ去られ、後を追ってみれば再び体験版で見知った地下室に。

　1階に上がり、各所を探索。体験版では血みどろの発狂空間だったバスルームが何か普通になってる……あれから掃除した？そんなマメな一家だとは思えないけど、先ほどのメモを見る限りそうでもないかも……

　便器内の注射器も姿を消し、ついでにハンドガンもなくなってた。ガサ入れ対策？

　その後部屋から出るとガタガタと地下への階段から物音がして……

　ヒタ、ヒタ……と這いずり寄ってくるこの人影は……

　ギャアァァァァッ！！

　いきなりドアップで襲いかかってくるミアにかなりビビるwww。まぁ遅かれ早かれこうなるとは思っていたけど、ホントにいきなりだな……

　包丁で全身ザクザク刺しまくられた挙げ句左手貫通の一撃とかえらい目に遭いながらも抵抗していると、そのうち何か意味不明なことを言い出して昏倒。

　一体何が起こったのか把握する暇もなく倒れたミアに近寄ると……

　これで終わるわけねぇだろwww と言わんばかりに再び襲われるハメに。一体俺が何をしたの……

　扉をぶち破られて投げ込まれたのは体験版では開かずの間のままだった部屋。ここで足下に落ちていたのは体験版でお世話になった手斧くん。

　これでようやく武装完了。いざ、反撃へ！

　……と思ったら 割と容赦なく愛する妻の首元に一撃必殺。

　ここまで躊躇いなくキルするとかホントに一般人かイーサンwww

　その後聾唖の電話が鳴り、ゾイと名乗る謎の人物から屋根裏から逃げられることを告げられるので、体験版同様に部屋裏を目指す。

　屋根裏行きに必須のヒューズは、体験版では廃屋取材のテープが入っていたキッチン前のチェーンで閉ざされた棚の中に。まぁこれはテープが2階で手に入った時点で 大体予想付いてた。

ヒューズで通電を回復し、いざ目指すは屋根裏……と思ってたら、まさかのミア復活。でも何か正気に戻ってるっぽい……

　……とか思っていた時期が僕にもありました。

　普通に発狂している上に想像以上に怒り狂っているご様子。どれくらい起こっているかと言うと、

　ドライバーで左手を壁に縫い付けられた上に、

　ホラー定番アイテムのチェーンソーでギャリギャリギャリギャリ……

　マジかよこれ。

　何か傷口から血がめっちゃ噴き出してるんですが。これ通常版だとどういった表現になっているのか気になるところだが……

　この時点でイーサンの呼吸は明確に荒くなり、かなりヤバい雰囲気がヒタヒタ伝わってくる。姿を消したミアを追うように階段を降ろして3階屋根裏へ。

　3階の屋根裏部屋。ここでようやくハンドガンGET！……ということがこの後戦闘が控えていると分かるのはバイオファンが長年培ってきた第7感セブンセンシズが教えてくれる(笑)

　体験版のゴールでもあり、外への希望の光である屋根裏の天窓。取りあえずミアの気配もないので今のうちに梯子を登ろうとすると……

　天窓こじ開けミア参上。アンタ外出てたのかよwww

　チェーンソーミア VS ハンドガンイーサン。普通ならどう考えても遠距離優勢なこの状況も、ミアがかなりキレていて大苦戦。体験版で分かっていたことだけど本作はエイムが非常にしにくい……その上片手のイーサンではリロードにかなり時間を取られるので、その間ズバズバ刻まれるハメに。

　どうやら基本は焦らず頭部を正確にエイムして怯ませ追撃……という流れっぽい。あと今作は「ガード」が出来るので、ガードの使い方が今後の趨勢を決めそうな感じ。

　苦戦の果て、ようやく動かなくなったミア。よろよろと脱出口を探ろうとすると……

　ここで家族の親愛の証 ファミ☆パンチ！

　気を失った後、ファミパンおじさんに引きずられて何か一番最初当たりに見たような屋敷にズルズルと……見るとどうやらミアも一緒の模様。ということはミアまだ死んでない？

　ということはもう何らかのウィルスに感染確定だなミア……まぁ首切った時点で死んでないからそうでないと逆に変なんだけどwww

　ここでトロフィー獲得。家族へ（強制的に）ようこそ！

　ここでようやく廃屋編クリア。次からは何もかもが完全に未知の領域・新館編へ。

数年ぶりのバイオナンバリングタイトル最新作は想像以上の原点回帰

　これまでのバイオのナンバリングタイトルは大別すると、1 ~ 3 と 4 ~ 6 で主にシステム面で二分されていたが、バイオ7はこれまでのどれとも異なる一人称視点でありつつ、全体的なシステムはドンパチ優先の 4 ～ 6 ではなく探索・謎解き優先の 1 ~ 3 に近いものとなっている。

　まだ廃屋編＋新館編のほんの一部だけなので何ともだが、入手できる武器や弾薬類が非常に乏しく、4 ~ 6 感覚でプレイしてるとアイテム面で物理的に詰みかねない。
　そのため基本スタイルは数少ない弾薬類を極力使わず、クリーチャー連中から逃げつつ謎を解いていくというまさにバイオの「原点回帰」となっている。

　ドンパチ好きな人にはかなり物足りないシステムに「退化した」とも取られるかもだが、従来のバイオが好きだった個人的にはこのバイオ7の原点回帰なシステム作りは概ね気に入っている。

　強いて言うと正史バイオではない「ガンサバイバー」類がバイオ7に一番近かった感じがするが、あっちはアクション優先なのに対し、バイオ7はあくまで謎解き中心。
　かつてこれまでのシステムを捨てて何もかもを刷新したバイオ4 が当初否定的に見られていたことも多かったように、今回の原点回帰にもそれは十分起こり得るが、それをどれだけ内容でカバーできるのかこれからの展開に期待しつつ新館編を突っ走っていこうかと。